海人の文化が根づく沖縄・糸満から

クラフトビール誕生!

ブランドコンセプト

海人の文化が根付く沖縄・糸満市からクラフトビール誕生!
通常のビールと同量の麦芽を使用していますが、副原料として果実をふんだん使っているため、酒税法上「発泡酒」という表記になります。
ラベルデザインからビールの色、味、香りは、糸満漁港で馴染みのある魚、
タマン(ハマフエフキ)、アカマチ(ハマダイ)、イラブチャー(ブダイ)をそれぞれイメージして造りました。
ITOMAN/Sの「/」は糸満の代表的なイベント、ハーレーで使用するエーク(櫂)を表し、「S」には海人文化を象徴する、Sea、Sakana、Suisan、Sabani……などたくさんの要素が集約されています。

Taman
SALT & LEMON SOUR KOLSCH

沖縄で育ったレモンの果皮と果汁、レモングラス、糸満産の海水塩を使用し、ドイツで伝統的に造られているケルシュスタイルで仕上げました。沖縄の夏にぴったりな爽快さと、芳醇で豊かな果実味が味わえる、黄金色の塩レモンビールです。

品目:発泡酒
原材料名:麦芽(国内製造)、ホップ、レモン、食塩、レモングラス、酵母
麦芽使用率:50%以上
内容量:330ml
アルコール分:5%

Taman

レモンと海塩を使用したビールは、黄色をイメージカラーとして糸満市の市魚「Taman(タマン)」と名付けました。

方言名:タマン / 和名:ハマフエフキ
糸満市の市魚。刺身・煮付け・バター焼きがおすすめ。

ビールスタイル
ドイツのケルンで生まれたビール。上面発酵かつ低温熟成で製造される。
フルーティな風味とシャープな喉ごしが特徴。

Akamachi
TROPICAL RED SOUR IPA

沖縄県産と糸満産のドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、アセロラを贅沢に使用し、飲みごたえのあるIPAスタイルで仕上げました。南の島をイメージさせる甘酸っぱい香りとコクのある果実風味にホップが効いた、鮮やかなロゼカラーのトロピカルビールです。

品目:発泡酒
原材料名:麦芽(国内製造)、ホップ、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、アセロラ、乳糖、酵母
麦芽使用率:50%以上
内容量:330ml
アルコール分:5%

Akamachi

ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、アセロラを使用した赤みを帯びたロゼ色のビールは糸満市でも水揚げされる高級魚「Akamachi(アカマチ)」と名付けました。

方言名:アカマチ / 和名:ハマダイ
沖縄三大高級魚。刺身、煮付け、魚汁がおすすめ。

ビールスタイル
イギリス生まれのペールエールから派生したビール。
大量のホップを使う為、香り豊かで苦味のある味わいが特徴。

Irabucha
ISLAND SPICE ALE

沖縄で昔から使われてきた島胡椒ピパーツ(ヒハツモドキ)などのスパイスと沖縄県産シークヮーサーを使用。麦芽由来の香ばしさにスパイシーさと柑橘の爽やかさが調和した、飲みごたえのあるスパイスビール。

ピパーツ、シークヮーサー

品目:ビール
原材料名:麦芽(国内製造)、ホップ、シークヮーサー、オレンジピール、コリアンダーシード、ピパーツ、酵母
内容量:330ml
アルコール分:6%

Irabucha

香ばしさのあるこげ茶色のビールに、ピパーツ(茶色)やシークヮーサー(青緑色)を使用していることから、沖縄の魚のイメージを代表するイラブチャー(ブダイ)から名付けています。

方言名:イラブチャー / 和名:ブダイ

MANUFACTURER

海人文化のまち糸満の活性化につなげたい糸満市と、国際的なビール品評会などで多くの受賞歴がある南都酒造所が、「糸満の魚料理と合わせたくなる、糸満の魚料理が食べたくなる」そんなコミュニケーションツールになることを目指して共同開発したクラフトビール、ITOMAN/S。ITOMAN/Sで使用されているパッションフルーツやドラゴンフルーツ、海水塩などの副原料は糸満生まれ・糸満育ち。イトマンズを支える副原料には生産者たちのたくさんの愛情が込められています。

南都酒造所工場長 我那覇 生剛さん

イトマンズの魅力は何といっても糸満産の果実などを贅沢に使っているところ。イトマンズは通常のビールと同量の麦芽を使用していますが、そこからさらに副原料として果実をたくさん加えています。コストはかかりましたが、果実の良さを活かしながら味や見た目などを妥協せず、糸満の海人文化に融合できるようなビールを目指して開発しました。イトマンズをきっかけに、糸満市の飲食店や副原料である果物などの利用・消費拡大に繋がり、一緒に盛り上がっていけるよう貢献できたら嬉しいです。

子育てのように愛情を込めて大切につくったパッションフルーツ

アカマチで使われているパッションフルーツを育てているのが、「熱帯果樹園小池さん家」の小池美智代さん。小池さんが育てた果実は「おきなわ花と食のフェスティバル」の果樹部門において2016年、2017年に2年連続で金賞を受賞するほど。
「土壌づくりのため、使えるものは堆肥として有効活用しています。また葉や土に散布する液肥も自然由来の自家製にこだわって、農薬などは極力使わないようにしている」と美智代さん。ここ数年は息子の柾さんも栽培を手伝い、パッションフルーツを原料にした商品開発なども行っています。「花が咲いたら1つずつ手作業で受粉させています。1日1000以上の花に受粉させるが、この作業で手抜きをしたら未熟な実になるので、地道だけどとても大切な作業。他の果物と違って見た目で味の判断ができないので、実際に収穫して味を確認するまでは緊張します」と話すのは柾さん。
パッションフルーツ栽培について美智代さんに聞くと「栽培を始めたての頃は失敗の連続でしたが、少しずつ試行錯誤しながら改良を重ねています。今年は、つるが高く伸びるよう苗の植え方を変えました。枝の整列や剪定など細かい作業も多いですが、わが子のように愛情こめて美味しくなるよう育てています」と笑顔でその秘訣を教えてくれました。

ドラゴンフルーツの魅力を広めたい

アカマチで使用されているドラゴンフルーツを育てているのは、字米須などでドラゴンフルーツ畑を営む、「株式会社すえひろ」の徳元春雄さん。糸満でドラゴンフルーツを20年以上栽培し、ドラゴンフルーツの石けんなどの商品開発も手掛けます。「ドラゴンフルーツの魅力はなんといっても栄養価が高く、捨てるところがないところ。つぼみは天ぷらにすることもでき、葉肉は粉末にして販売したりします」と徳元さんは話します。
収穫最盛期前の開花時期には、白い大きな花が夕方ごろから咲きはじめ、畑一面に広がっている様子はとても幻想的だとか。花の香りに誘われたミツバチによって受粉し、開花から1カ月ほどで実がつきます。「木の維持管理が大事なので愛情を込めて土の栄養管理や水やりをしています。やはり綺麗に大きな実が出来たら嬉しいね。これまでいろいろ加工してきましたがやっぱりそのまま食べるのが一番おいしいと感じます。これからも良いドラゴンフルーツを栽培してその魅力を広く伝えていきたい」と今後の抱負を話してくれました。

特別なことをせず日々向き合ってできた塩

タマンに使われている海水塩は、西崎に所在するシママース本舗青い海の「沖縄の海水塩 美ら海育ち」。糸満沖2キロの海水をくみ上げ、職人の手により薪炊き仕込みで丹念に炊き上げた塩は、強い旨味と程よい苦みが特徴です。大鍋に職人がつきっきりになって仕上げるため、生産量が限られている貴重な塩だそう。「薪で炊き上げる美ら海育ちは、気温や湿度、薪などによっても仕上がりが変わってくる繊細な塩です。鍋も同じようにみえるけど、それぞれの鍋のクセみたいなものがあって、同じように作ると仕上がりが変わってしまいます」と話すのは美ら海育ちを作って20年の外間正博さん。鍋ごとのクセやその日の気温、湿度など日々の変化に加え、鍋の様子をみながら薪を足すタイミングや量を判断するそうで、安定して美味しい塩になるよう長年の経験が必要とされます。
「私がしているのは薪を燃やすことだけです。一切余計なことはせずいきついた美ら海育ちの味を楽しんでもらえることがやりがいです」と汗を拭いながら話してくれました。